2023.4.22 犀奥の秘境 高三郎山にリベンジ


去年は栃倉分岐でギブアップ撤収した高三郎にリベンジすべく、K氏と計画を練った。
まず、極力道草を食わない。
そして、重要なポイントは去年はへつりが渡れんで高巻きしたとこをどうするか。
ウェーディングシューズ持っていくかとも思たけど、流石に重いし、サンダルにした。
去年は渡渉ポイントで登山靴を脱いで裸足で渡ったりもしたし、その備えも兼ねて。

4時に寺津の通行止めゲートでK氏と待ち合わせしたけど、3:10に今から出ると連絡があったがになかなか来ん。
自転車おろして準備しようとしとったら、車のライトが近づいてきてやっと来たかと思たら、地元のおっちゃんやった。
車から降りてきて話しかけてきた、おっちゃん。
「高三郎か?」
「はい。」
「乗せていくか?」
「え?」
おっちゃんはゲートの鍵持っとって、乗せって行ってくれる言うことやった。
「友達と待ち合わせしとるんですよ。」
「ほーか」
がっくりやったけど、おっちゃんがゲート開けとるとこにちょうどK氏到着。
ぎりぎり、間に合った。
親切なおっちゃん、自転車2台、軽のワゴンに積み込んで犀川ダムまで。
ほんで、自転車をそこにデポして、今度はボートで旧倉谷集落まで。
おっちゃんは二又の出身で生家はこのダムの下やって。
とにもかくにも、親切なおっちゃんのおかげで2時間以上節約できた^^

おっちゃんはへつりは多分駄目やぞ言うとったけど、とりあえず見に行ったら、水量が少なくて、丸太は1本しか無いがに余裕で渡れた。

もう余裕出まくりで、もう登頂したような気になって、道草もいっぱい食ってしもた。
登山口手前の渡渉ポイントも余裕でとんとんと渡って、長尾根登山口には6:30ごろ。
去年は9時やったし、2時間半早い。

急登を登りきって、藪を抜けると綺麗なブナ林が広がっとる。
登山道で唯一穏やかな場所やな。


去年は11:00到着してギブアップした栃倉分岐に8:00に着いた。


ここまでは余裕やったけど、この先が半端なかった。
とにかく、藪が深い。
笹薮は腰から胸くらいまでやったし視界はなんとかあったけど、細い尾根筋の登山道はよく見えんし、踏み外したら崖から落ちるリスクもあるし、抵抗も大きいし全然スピードが上がらん。
笹がなくなったかと思えば、タムシバやらマンサクやら石楠花やらいっぱいかき分けて、藪が切れたかと思たら、今度は半端ない急登。
岩場ならそれなりに登りやすいけど、土の上に落ち葉が積もった急斜面やし、何かを掴みながらじゃないと登ることもできんだ。

そんな中、反対側の尾根の斜面に桜咲いとるが見えて少し気が休まる。

1時間ちょっとくらいで山頂まで行けるかと思とったけど、シャクナゲ尾根の分岐までで2時間くらいかかった。
しかも、風が強くてめちゃ寒い。
登り始めは汗だくやったがに途中からはカッパ着て登ったわね。
分岐の尾根に出ると残雪がけっこうあった。
ここで一服して、山頂に向かった。
雪がまあまあ続いとったけど、このままアイゼン無しで行けるかと思てんけど、やっぱ滑るし、途中で軽アイゼンつけた。
アイゼンつけても、雪が緩んどるところは滑ってようずり落ちて大変やった。

荒そうにも、こんなとこに来る物好きはそうはおらんて。

ようやく山頂が見えてきた。

山頂には10:48到着。
大門から多子津山の稜線。

順尾の方やわな。
その奥は医王山か?

左から多分見越山、奈良岳、奥三方やな。
奥三方の奥に白山が見えとる。


山頂の看板とか柱あるはずねんけど探したけど見つからんだ。
雪の下に埋まっとるがやな。

北アルプスも金沢の街も見えたけど、霞んでうっすらやった。
もっと空気が済んどれば、自分家見えたかもやけど。
山頂は寒いし、早々に退散。
登ってきた雪渓を降ります。

途中の痩せ尾根。

登りよりは余裕あったし、花の写真も少々。


しかし、下りも登りと同じくらい時間かかったわ。
激下りと藪やしスピードは出せんし、疲れも出てきたし。

ここのブナ林はトップスピードで駆け下りた。

登山口には2時過ぎにようやく戻ってきた。

こいつは個人的にちょい苦手ねんてな。

ここは来るときは、ロープ使ってほぼ腕の力だけで渡ったけど、帰りは疲れとったしリスクは避けて高巻きして超えた。

来るときは渡らなかった橋を渡って帰ります。

このポイント、去年は道があったがに、何もなくて上流側を渡渉して来た。

やっとダムが見えてきたよ。

ダムから自転車でゲートに戻ったがは6時やった。
おっちゃんに乗せて貰わんかったら、絶対にまた途中でギブアップしとったな。

顔にも傷あったし、右腕も傷傷やった。
足腰の筋肉痛だけじゃなくて腕まで筋肉痛になった山行は初めてやな。
今になって知ったけど、栃倉分岐~栃倉山までは毎年一応登山道が整備されとるみたいや。
あそこを境に歩きやすさが全然ちごたしな。


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