2019.9.24-26 槍ヶ岳
土日だともう少し早いバスはある。
上高地には7時ちょっと前に着いた。
天気は上々
流石にこの時間だと河童橋の観光客も少ない。
登山の人はそこそこおった。
みんな歩くがが速い。
明神の頭にだけ雲が。
このあたりから兵庫から来たというおっちゃんと同行することに。
おっちゃんは行ければ奥穂まで行く言うとった。
結構歩くがが速くて、自分にしたらちょっとオーバーペースやったかもしれん。
徳沢園では少しゆっくり休憩した。
兵庫のおっちゃんはパルトロ75にヘルメットもマットも外付けで、ザックぱんぱんで15kgオーバーや言うとった。
流石に花は少なかったけど、こいつは横尾までの道端にいっぱい咲いとった。
やっぱ平日、横尾もそんなに人はおらんだ。
ここに来るまでも、何人かは追い抜いたけど、すれ違う人も多くはなかったし静かな散歩道やった。
横尾からは涸沢方面に行く人のが多くて、ここから先は誰一人追い抜かさんだし、追い抜かれることもなかった。
10人くらいはすれちごたかな。
河原でちょっと一休み。
ちょっと秋っぽい。
槍沢ロッジはきれいな小屋やった。
テントは1泊1000円。
ここでテント場の受付用の紙に記入しとったら、おばちゃん二人来て牛丼頼んどった。
まだ早いし、もっと上まで行こうか話しとった。
このおばちゃん二人、その後も1日1回出会うことになる。
12:34、ようやくババ平のテン場に到着。
ここまでの行程で槍沢ロッジからここまでが一番きつかったかも。
横尾まではほぼ水平道やったし、横尾からも槍沢ロッジ手前がちょっとした登りになっとる程度やったし。
テン場ははっきり言って狭い。
南竜とか雷鳥沢とかと比べもんにならん。
自分が着いた時は3張りくらいしか無かったけど、どんなに詰めても20張りくらいかな。
平日やし張れたけど、週末やと大変やろうな。
ちょっと先の河原にも張れるみたいやけど、川の増水のリスクがあるみたい。
テン場についてすぐに、ぽつぽつと雨が落ちてきてはよテント張らんなんと慌てたけど、グランドシート無い。
どうやら忘れてきたみたいや。
テントと同じスタッフバッグに入れといた思とったけど、ちゃんと確認しとかんなんな。
砂地で砂利が少ないとこで良かった。
テント張ったら、結構な勢いで雨降ってきてテント内に避難。
ずっと、降ったりやんだりやった。
時間はあると思とったし、重くなるなとは思いながらも本を一冊持ってきたし、読書の時間。
5時頃に少し晴れ間もでた。
隣のテントのおっちゃんは東京から来とって、明日は東鎌尾根から槍を目指すとのこと。
自分は下りで使うつもりやったけど、どうすっかなと少し悩んだ。
まあ、明日決めればいいわと、とっとと飲んで寝ることにした。
でも、夜中もずっと雨降っとって翌日が心配でなかなか寝つけんだな。
二日目の朝、熟睡はできんだけど4時過ぎに起きた。
まだ暗いけど、雨は上がっとるようで一安心。
暗い中、湯沸してスープとパンの軽い朝食取ってコーヒー飲んで、薄明るくなってきた頃に出発。
少しガスは出とったけど上空に雲はなかった。
ババ平は谷底にあるから、なかなか陽がさしてこん。
分岐まで来て、東鎌尾根に登るか思たけど、見上げると上部はガスっとったし、ガスの中の尾根歩きは嫌やったし、沢沿いを登るがにした。
陽が当たって光っとるがは中岳かな。
段々近づいてきた。
来週くらいが紅葉の見頃やったかも。
天狗原分岐まで来た。
歩いとる自分にも陽が当たるようになって暑くなってきた。
もっと紅かったら綺麗やったろな。
漸く槍が見えた。
急登では無いんやけど、ひたすら登りが続く。
初日の楽な感じとちごて、足に来る。
播隆窟
殺生ヒュッテ分岐。
初日にここまで来る選択肢もあったけど、無理せんで正解やったな。
サブザックで来てもそこそこ足に来たし、テント担いでやとかなりへばったやろな。
草紅葉はちょっぴりやった。
カールが美しい。
小槍も認識
殺生ヒュッテとヒュッテ大槍
このくらいから少しガスが上がってきて、はよ槍に登ってしまわんなんと焦りだした。
9時前に槍ヶ岳山荘に到着。
ヘルメット被って、カメラもストックもザックにしもて両手フリーで、メインイベントに挑む。
山頂直下のはしごが目立つ。
はっきり言って、やっぱ、ちょっと怖かった。
はしごは邪魔無いけど、はしご無いとこでよじ登らんなんとこが、手滑ったらとか足滑ったら思たら、めちゃ進捗になってへっぴり腰やったと思う。
標高3180mは日本で5番目、自分が登った中では最高峰。
今年2つ目の3000m峰、通算4つ目。
360°の大展望やった。
双六方面
ちょっと尖っとるがが水晶かな。
薄い雲の下が鷲羽でその奥に見えるがは薬師岳?
右のちょっと雲かぶっとるがが野口五郎?
笠ヶ岳には雲がかかとった。
笠ヶ岳の奥に見えるがは多分、我が白山。
穂高方面
常念、西岳方面
常念岳の奥には雲がせり上がってきとった。
北鎌尾根方面。
ここはバリエーションルートで素人が立ち入るとこではないようや。
雲の上に顔を出しとったがは富士山かな。
結構な高度感があるし下りも怖いかな思たけど、下りの方がすいすいやった。
はしごは後ろ向きに降りると下見ることないし、はしごのないとこは登りよりもなだらかやったと思う。
山荘の裏に槍が立っとった。
槍から降りてきたら、昨日槍沢ロッジで牛丼食べとったおばちゃんが話ししとった。
あの後、ヒュッテ大槍まで行ったけど、土砂降りで大変な目にあったって。
ぎりぎり陽がおちる前に到着したらしい。
手がかじかんでご飯食べるがも大変やったって。
この時期、雨の中歩くがはリスクが大きい。
元気そうで何よりやった。
名残惜しいけど、槍をあとにしてババ平に戻り始める。
東側から見る槍ヶ岳はまんま三角形。
穂高方面ねんけど、あのぎざぎざに見えとるんはどこが見えとるげんろ?
西岳から大天井岳への表銀座やな。
白く見えるがは雪やなくて、燕岳近辺の花崗岩やろな。
北鎌尾根はまじ険しいな。
とげとげや。
この角度の槍も美しい。
東鎌尾根は思ったより険しかった。
アップダウンがあって、はしごも何カ所かあったし、道はわかりにくいし。
2度ほどコース外してしもた。
常念岳のなだらかな山容もかっこええな。
高瀬ダムの奥に見えるがは針ノ木岳?
12時も過ぎたんで、お昼のラーメン。
行動食でプロテインバーは2本ほど食べてきたけど、さすがに腹が減った。
朝登ってきた道が見える、伸びとるがは天狗原への道やな。
12時半ごろからガスがあっという間に湧いてきた。
槍が遠ざかっていく。
けっこうなはしごやったよ。
テン場が小さく見える。
もうちょっとで尾根歩きも終わり。
分岐から西岳方面もかなり険しい登りみたいや。
人が壁面に張り付いとる。
分岐からはかなり急な下り。
浮き石が多くて歩きにくい下りやった。
2時半過ぎにテン場に戻ってきた。
かなり疲れた。
感覚的には白山日帰りくらいやけど、前日に5時間歩いとるしな。
槍沢ロッジにビール買いに行くがはしんどいし、途中のヒュッテ大槍でビール一本買ってきといた。
持ってきたワインとビールは水場で冷やして、とっとと酔っ払って、この日は暗くなる前に眠りについた。
夜中に何度も目が覚めたけど、結局5時まで寝とった。
3日間で一番いい天気の朝やった。
朝飯食べてテント撤収しようと思ったら、朝露でテントビシャビシャやった。
これまで、あんま朝早くテント撤収することなかったし、こんなに天気いいがに誤算やった。
もう、タオルの予備もなかったし、濡れたまま防水のスタッフバックに詰めてきた。
あとは、膝が痛くてこりゃやばいな思た。
いつも山から帰ってきたあとに出る症状で、ほっとけば治るけどかなり痛い。
でも歩き始めたらそれほどでもなくてなんとかなった。
登りがなかったしやな。
槍沢ロッジ下で、猿の大群が登山道を横切っていった。
ちゃんと写っとる写真は少なかったけど、親ザルから子猿からいっぱいおったわ。
明神は来たときより綺麗に見えとった。
お昼前には河童橋まで来たけど、さすがにこの時間やと平日でも観光客いっぱいやわ。
来た時には見えんかった焼岳も綺麗に見えとる。
帰りは牛丼のおばちゃん含め何人か追い抜いたけど、3人ほどに抜かれた。
足痛くて、最後はもう普通に歩くスピードになってしもたしな。
3日間で約39km、よう歩いたわ。
12時のバスで駐車場に戻って、平湯でお風呂入って帰ってきた。
金沢には16時前には帰ってきたよ。
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