2021.8.10,11,12 上高地から中房温泉まで表銀座縦走


有給まで取って長い夏休みにしたし山に行かんわけにはいかん。
11日はなんとか晴れそうやったし、10日からテント2泊3日で表銀座縦走にK氏と出撃。

先ずは穂高駅に向かうが、9日の夜から大雨でどこを通るか迷った。
普通に行けば神岡経由で行くけど、通行止めとかあったら計画がおじゃんになるし、高山経由で行くがにした。
トンネル多いし、雨の影響は少なくて正解やったかな。
2時前に出発して穂高駅には5:30頃到着。

道中、ずっと雨やったけど松本に入ったら晴れとった。
電車を待っとると虹も出て、気持ちよく5:58の電車で松本駅まで。

松本駅で乗り換えて、新島々まで。
新島々からバスで上高地へ。
バスで上高地に向かっとるとまた雨が降ってきた。
上高地には8:30に着いたけど、雨風の嵐状態。
待っても夕方までは雨が上がる予報ではなかったし、8:45、カッパ着て出発。
ずっと、かなりの雨やったし、徳沢の喫茶でも何も食べず、横尾に約3時間で到着。
パンとか食って少し休憩して槍沢ロッヂを目指す。
たま~に小降りになって日が差したりしたけど、基本ずっと雨降っとった。

槍沢ロッヂには13:30ごろ到着。
ここで、焼き鳥丼食べた。
おそらく、缶詰の焼き鳥温めてご飯に乗せただけやと思けど、この状況やと何食っても美味い。

テン場の受付もしたけど、台風の影響でテン場の水は出ないとのこと。
小屋に近いテン場なら全然邪魔無いけど、ここからババ平まで30分以上かかるげんて。
しゃあないし、小屋で目一杯水2.5L入れてテン場まで。
小雨のタイミング見計らってテント張った。
前回、双六で大変な目にあったし、学習効果で荷物はほぼ濡れんかったけど、カッパの下は結局かなりずぶ濡れやった。
カッパの防水効果がかなり落ちとるがやな。
新調せんなんな。

早々にビール飲んで6時前には眠りについた。

1時には目が覚めたけど、雨は上がって星が見えとって一安心。
暗いうちに朝飯食って、テントも畳んで4時前に出発。
4:21水俣乗越、ここまでは歩いたことがある道なんで暗くても余裕やった。

水俣乗越からは、涸れた沢沿いの急登を登る。
2年前、この道を下った時、登るがはしんどいやろな思とったけど、水も目一杯入っとるし、15kg以上を背負っての登りはやっぱりきつかった。

それでも朝日が差してきて、気力が湧いてきた。

5:34、水俣乗越、奥に見えるがは高瀬ダム湖に針ノ木岳方面か。

ここからは初めて行く場所でかなり険しいということなんで、念の為にヘルメット被った。

梯子や鎖場を登って行って、ようやく槍が見えた。

ババ平のテン場が小さく見える。

結構登ったけど、まだあの上まで行かんなん。
どこを登っていくがか分からん。

結構な痩せ尾根も通った。

この辺りはトリカブトが多かったな。

穂高も見えるようになってきた。

荷物が軽ければたいしたことないげんけど。

下手に重心が後ろになると後ろにひっくり返りそうになるし、這いつくばるように登ったわね。

7:25、ヒュッテ西岳に到着。

穂高も槍も綺麗に見えた。



反対側には常念岳から蝶ヶ岳の稜線。

ヒュッテの横にザックをデポして、西岳山頂に行った。
7:45、西岳山頂。
YAMAPやと5分て書いてあるけど、5分じゃ無理、10分はかかった。

ここは360°の絶景。

富士山も見えた。
肉眼では結構はっきり見えたけど、写真はかなり加工してやっとシルエットが分かる程度やな。

これから向かう大天井岳への稜線。

野口五郎岳方面かな。

穂高とヒュッテ西岳

ここからの槍は小槍は見えん。

前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、涸沢カールもよく見える。


アップで大天荘がかすかに見える。

最終目的の燕岳が遠くに見える。

山頂が気持ちよくて、かなりのんびりしてしまった。
小屋の横でスープとパン食べて8:40ごろ出発。

チングルマは綿毛しか見んかった。

コバイケイソウも全部実になっとった。
咲いとる時期やったらかなりの大群落やったやろうな。

この花は結構見たけど、あまり白山では見んような。
なんて花やろ?

これも白山では見ん花やな。


目指す大天井方面は晴れ間が見える。

振り返って穂高方面は雲が多くなってきた。

ヤマハハコ

大天井が近くなってきたよ。


赤岩岳は登り口がよく分からんだし、登らずに通過。

この辺りから小槍が見えるようになった。

あそこの稜線はなだらかで歩きやすそうや。

こっちの稜線も多少のアップダウンはあるけど、気持ちいい稜線やった。

11:10にビックリ平、何がびっくりねんろ。

この前行った双六岳から三俣蓮華岳やと思う。

この稜線は西側と東側で顔が全然違って、東側を巻いとる時はポカポカと暖かくて花も多かった。西側は谷からの風が冷たくて、花もほとんど無かったな。


ようやく大天井ヒュッテが見えた。

12:00丁度に大天井ヒュッテに到着。
流石に疲れが溜まっとったし、牛首展望台には行かず。
ここのヒュッテ、昼飯営業が13:00までって書いてあってちょっと焦った。
大天荘でカレー食べるつもりやったし、大天荘までは1時間以上はかかるし、間に合わんだらショックやなと。

大天荘までの道がかなり険しかった。

梯子場とかは無かったけど、転けて落ちたら死ぬやろなってとこをかなり歩いた。
もうヘロヘロやったし、慎重に歩いてかなり時間かかった。


13:15に大天荘に到着。
ランチは13:45までで、なんとか間に合った。

インディアンランチ、キーマ 1500円
めちゃ美味かった。
山の上でこんなに美味いカレーが食えるとは^^

ゆっくりランチ食べて、テントの受付して、テント張って、一休みしたら大天井岳山頂に。


松本の街が見えとるがかな。

ここも360°の大展望。


立山、針ノ木方面。

明日登る燕岳。

午後になって雲も増えて、風も強くなって寒かった。


まだ15:30やけど、とりあえず生ビール。

ここのテン場の料金払った印は立派やった。
「大天荘 幕営手形」

山頂直下のテン場やし、風はめちゃ強かったけど、見晴らしは最高。
広いし、予約不要やけど、最終的には結構な数になっとった。

寝る前に缶酎ハイ飲んで、7時前に就寝。

疲れとるはずなんに全然寝付けんかった。
強風でバタバタうるさかったがと標高が高いしかな?
12時過ぎにトイレに行った時は雨降っとらんだけど、その後土砂降りになったまた全然眠れんかった。
朝まで降っとったらどうしよう思たけど、2時にはあがっとった。
軽く朝飯食べて、強風の中なんとかテント畳んで、3:40に出発。
初めて歩く暗い道はちょっと険しくてかなり慎重に歩いた。
ガレ場で道も分かりにくかったし、CT25分のとこ40分で分岐まで。
そこからは少し明るくなって、普通のペースで。

降りそうで降らんかった。

厚い雲の隙間から日が差しとる。

タカネナデシコ

燕山荘が目前になって結構下る。
登り返しを考えると、少し憂鬱。

なんとか登りきって、もうしんどい登りは終了。

かろうじて残っとったコバイケイソウ

コマクサ

デブの人は通り抜けできません。

分厚い雲が出てきてやばいよ。


7:35、燕山荘に到着。

テン場は区切られとって、そんなに広くはないかな。
今は完全予約制。

ザック、デポして燕岳山頂へ向かう。
イルカ岩。

コマクサ


花崗岩で白い山頂付近。

8:15、山頂到達。

北燕岳には流石に行く気力はなし。

メガネ岩

雨が降り出しそうやったし、急いで8:45下山開始。
合戦小屋には9:30ごろ。

かき揚げうどん。
本日最初のまともな食事。

中房温泉まで2.5時間になっとるし。
12:30のバスになる予定やし、急がんなん。
10:00出発。

流石に北アルプス三大急登の一つ。
これ、登るがはしんどいわ。
道も白山ほど整備されとらんし、歩きにくい。
荷物重いし下るがも足にきた。

バスの時間が気になったし、けっこう飛ばして第2ベンチに11:08。


12:04、下山完了。

穂高駅までのバスも結構長かったな。
帰りは行きと違ってどこも遠く感じるがは気分の問題やろな。
竜島温泉でお風呂に入って、金沢に帰ってきたがは18:00過ぎやったかな。
ここには書けんこと含め色々あったけど、楽しい山行やった。

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